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<<第3回 やっぱりハワイ島はBig でした…… Vol.1>>










先日ひさしぶりにコナの街を離れ、日本から遊びに来ている友人家族とヒロの南部にある温泉プールMillionaire's Pond≠ノ行ってきました。今回はヒロ方面からキラウェア火山を観光し、南回りで島を約一周する予定で、出発は朝七時。

ジーンズにTシャツ、その上にスウェットのパーカという重装備。実はそれでも寒くなり、友人からナイロンパーカまで借りる始末。えっ、ハワイってそんなに寒いの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、冬のハワイ島、朝晩はけっこう冷えますし、標高があるところは当然気温が下がります。それに一番の問題は、うちのジープに幌がないこと! 温暖なコナで運転するぶんにはすこぶる快適なのですが、遠出をするとこれがけっこう寒い……。

ともあれ、中古の白いジープと友人家族の黄色いレンタカーのジープ(偶然にも同じ車種)はコナから山側の190号線に乗り北西に向けて出発しました。最初はグリーンが多かった風景も、次第に荒涼としたものに変わりはじめ、なだらかな傾斜のある草原にところどころサボテンが生えている、という景色になります。途中ゴルフ場やまばらな民家、牧場をいくつか抜け、やがてパーカーランチの牛の頭のマークが見えてくると、そろそろ右手にサドルロードが現れます。

190号からヒロへ向かう200号、サドルロードはまさに馬のサドル鞍のように小さなアップダウンが続き、ところどころ一車線の橋があったり路肩が弱そうな場所もあります。周囲に民家はほとんどなく、対向車もほとんど通らず、万一事故にでも遭った場合は途方に暮れてしまうような道。レンタカー会社によってはサドルロードを保険適用対象外にするところもあるほど。けれどもこの道は私の大のお気に入り。

ヒロに行くときはたいてい朝出発し、サドルロードに入るころには朝日に向かって車を走らせることになります。傾斜のゆるやかな丘や広大な牧場を横目にひたすらジェットコースターのような激しい道を行きます。途中左手に現れるユーカリの林を通りすぎながら爽快な香りを吸いこみ、点在するランチハウスの暖炉の煙突に目をとめたり。沿道に生えるネコジャラシに似た草が日の光を受けてきらきらと輝き、ときおり咲いている鮮やかなフューシャ色やレモン色の小さく可憐な花が風に揺れています。

左手には気がつくといつのまにかそびえているマウナケア(裾野が広いのでそれほど高く感じませんが、標高4205mで富士山を凌ぐ高さ)。周囲の景色も溶岩だらけの黒々とした平野に変わっています。この辺りを過ぎるとサドルロード自体もかなりの標高になっており、雲や太陽が目の高さに見えるよう。

いつもなら、マウナケア山頂に続くマウナケアロードを超えてしばらく走ると雲がたちこめ雨が振り出すのですが、その日は珍しく天気がよく、目の前に迫る太陽と雲に向かって走っているとまったく別世界にいるようです。「丘の上までいって目の前の道路が見えなくなったとき、このまま天国に行ってしまうかもしれないと思った」とは友人の言葉。高度の関係でしょうか、大気が驚くほどクリアで、周囲の草木や花、山、すべてがきらきらと輝き、その中を頬にやさしい風を受けながら光に向かって進んでいく感覚は、それは幻想的でした。

ちなみに夜のサドルロードは街灯などいっさいないので運転は不安になりますが、夜空の美しさといったらそれはもう言葉を失います。降ってくるかと思うほど星が間近に迫る、まさに満天の星空で、一定の場所を見つめているとかなりの高確率で星が流れていきます。私たちは日ごろから星のエネルギーを受け取っていますが、あそこまでおびただしい数の星に見守られていると、フル充電できそうな気がしてくるくらい。ほんとうに感動します。

コナから車を走らせて約二時間、さあ、もうすぐヒロ到着です。ヒロ以降の旅はまた次回に。

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