| <<第20回 一杯の幸せ>> | |
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みなさんお元気ですか? こちらハワイではあいかわらずまぶしいほどの太陽が照りつけ、熱帯のにおいに満ちています。椰子の葉は風にそよぎ、空を見上げると、大きなコットンのかたまりのような真っ白の雲が驚くほどのスピードで流れていきます。さまざまな種類のトリたちが高らかに歌い、海は大きくうねって浜に打ち寄せるのです。 光あふれる日中のコナも最高に美しいのですが、やはりコナといえば夕陽。 サンセットなくしてこの地を語ることはできないかもしれません。このところの私のお気に入りは歩いて数分のところにあるホテルのバーで夕陽を眺めること。海に張り出した半円形のバーでは、サンセットタイムともなると宿泊客やローカルが集まってきて、みるみるうちにテーブルを埋めていきます。 このバーでは夕方6時からハッピーアワーとなり、生ビールが1ドル、マイタイが3ドルという格安料金でお酒を楽しむことができます。たいがいの客はハッピーアワードリンクを注文し、まだ沈みそうもない太陽をちらちら眺めながら話に興じています。ヨーロッパからの観光客でしょうか、英語以外の言語も頻繁に耳に入ってきます。 グラスにパイナップルのついた甘いマイタイを味わっていると、やがて太陽がオレンジの色味を増し、次第に水平線に近づいていきます。楽しそうに笑いさざめいていた客たちは無口になり、すべてのひとの関心は海の上に浮かんだ大きくてまんまるなオレンジ色の太陽に集中していきます。やがてあちらこちらでカメラのフラッシュがたかれ、すばらしい光景をファインダーにおさめようと必死にシャッターを切る音が聞こえてきます。 鮮やかな色の太陽が水平線とまじわり、少しずつその形を変えていくと、「今日こそグリーンフラッシュが見られるかしら」といったささやきがいくつか聞こえてきます。グリーンフラッシュというのは太陽が水平線に沈みきる瞬間、光線の加減で緑色の光が発せられる現象をいいます。基本的には水平線の付近に雲がなくクリアな状態だと見られる可能性が高いようです。 だれもが固唾をのんで太陽が海の向こうに沈みきる瞬間を待ち受けます。やがてついに太陽が沈むと口々に「グリーンフラッシュ見た?」と数分はその話で持ちきりです。「ちょっと見えた気もするわ」「私は見えなかった」 見た見ないというやりとりがひとしきり交わされると、今度は夕陽が沈んだあとの空を楽しみます。ピンクや紫、日によっては真っ赤に染まる空を眺めながらマイタイのグラスをからにします。たった一杯のお酒でこのぜいたく。 ハワイは最高です! |
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