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<<第15回 Ultraman World
Championships ---ウルトラマン世界選手権大会--- >> |
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11月23日から25日までの3日間、コナでウルトラマン世界選手権大会が開催されました。私もボランティアのサポーターとして参加してきました。 実はそれまで、ウルトラマンレースの存在は知りませんでした。10月に同じくコナで開催されるアイアンマン(トライアスロン)は1500人ほどのアスリートが参加し、とても有名です。水泳・バイク・マラソンを一日で競うのですが、ウルトラマンでは同じ3種目を3日かけて競います。1種目ごとの距離がアイアンマンの倍以上という、非常に苛酷なレースなのです。 1983年から開催されていますが、出場選手の人数が35人までと決められており規模が小さいので、地元の人でも案外よく知らないことが多いようです。今年は日本人選手2人と女性アスリート4人を含む23人が参加しました。最年少は29才、最年長は55才の選手で、日本以外の出場選手の国籍はアメリカ、ドイツ、スイス、スロヴァニア、カナダ、ブラジル、プエルトリコ、メキシコ、デンマークなど。 スケジュールは初日が10kmの水泳と145kmの自転車。2日目が276kmの自転車で3日目は84kmのダブルマラソンというもの。 初日の水泳は、まだ空に星が輝く早朝6時30分、コナの桟橋からスタートしました。ケアウホウまでの10kmの遠泳では、各アスリートにカヤックやサーフボードに乗ったサポーターがついて先導していきます。カヤックの上から潮の流れを観察し、可能なかぎり選手に負担のかからないコースを選んでいくのです。その間、水や食物を選手に補給したりもします。 波の高さや潮の流れはそのときどきによって変わるので、水泳が最も自然のコンディションに影響を受ける種目といえるでしょう。今年はわりあい波も穏やかで海はアスリートたちの味方をしてくれ、全般的に好タイムが出ていたようです。 完泳したアスリートたちはウエットスーツを脱ぎ捨て、手早くシャワーを浴びてウェアとヘルメットを身につけ、用意された自転車にまたがり145kmのコースへと乗り出します。驚くべきことに、この日1位の選手は7時間と少しでゴールしました。 2日目は276kmのバイクレースです。初日と同じ6時30分スタート。夜空いっぱいに星がきらめいています。この日から私は他の2人のクルーとともに、日本の千々松芳弘選手(36)のサポートチームに加わりました。各サポートチームは一台の車に乗り込み、自分たちがサポートするアスリートを追い越しては約3マイルごとに車をとめて、水やアミノ酸ドリンク、エナジージェルなどを渡します。 アスリートはただひたすらペダルをこぎつづけ、好天で風もない絶好のコンディションの中、ハイウェイを北上し、ハヴィの海岸線を上り、コハラマウンテンの牧草地の間を走り下りて行きました。アップダウンのあるコースでは、体力もさることながら体重があるほうがスピードを増加できるので有利だということも学びました。 3日目のダブルマラソンは、疲労のたまった最終日ということもあり、最もハードなレースです。星空の中、6:00にスタートし、ハイウェイを折り返すコースを走り出します。サポートチームは約1マイルごとに車をとめ、水、アミノ酸ドリンク、エナジージェルやりんごなどのフルーツを選手と一緒に走りながら補給していきます。太陽が昇り、時間が経つにつれ、アスリートたちの体に容赦なくハワイの強い日差しが照りつけていきます。 サポート地点では冷水に浸したスポンジや氷水が頻繁に求められ、最初のうちは笑顔で応えていたアスリートたちも次第に真剣な顔つきになっていきます。選手によっては、極限状態を迎えて感情的になる場合も多々あるようです。我らが千々松選手は終始クールに走りつづけ、私たちサポーターをうならせました。 彼の話によると、ランニングではある距離まで走ると脚の痛みが極限に達するそうです。しかし、そのまま走りつづけると、脳が痛みを知らせる信号を止めてしまい、その後はなにも感じなくなり、スピードアップがはかれるとか……。まさに超人。 レース結果はスロヴァニアのウロス・ヴェレペック選手でトータル22:44:30というタイムで優勝しましたが、終わってみると順位やタイムにこだわる選手はあまり多くないようでした。どのアスリートも自分の肉体、精神の極限に果敢に挑み、彼らにしか見ることのできないフロンティアを追い求めているのでしょう。正直うらやましいですが、フラのレッスンで手一杯の私にとっては、とりあえずサポーターをするだけでもウルトラマンの世界をほんの少しは垣間見ることができたようです。 アスリートのみなさん、おつかれさまでした。そしてゴールおめでとうございます! |
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