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<<第13回 ハワイ島コナから再び>>










みなさま、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
およそ8ヶ月のお休みを終え、再びハワイ島コナから南国の風をお届けしていきたいと思っています。

さてさて、第2回の文末に記した「新世紀こそは愛と平和の時代になりますように」という私の祈りは残念なことにまだ天に届いていないようです。悲劇が起きてしまったからには、これをきっかけにあらためて平和の重みをかみしめ、事態が迅速に収拾されることを願ってやみません。宇宙船地球号≠フ乗組員はみな運命共同体なのですから……。

アメリカでの同時多発テロが発生した当時、私は日本に滞在していました。テレビで繰り返される映像はにわかには信じがたいもので、恐怖と悲しみ、そして不安は徐々に、しかし確実に私の心をいっぱいにしていきました。事件後一週間ほどは何をする気にもなれず、ただテレビと新聞に目をやる毎日。ハワイへの出発は3週間後に迫っていましたが、当初はキャンセルすべきか迷ったものです。いかにアメリカ本土から離れていようとも、ハワイは彼の国に違いないのですから。

しかし、結局どこにいようとも危険から100パーセント逃れられる保証はなく、それなら大好きなハワイ島に戻ろうじゃないか、と10月にコナへ戻ってきました。

日本を離れて1ヵ月たらずですが、結論としてはやはり来てよかったと思います。成田、コナの両空港ではさすがに厳重なセキュリティチェックを受けたものの(ちなみに先日コナ―ホノルルの国内便を利用した際、従来のセキュリティチェックのほか、搭乗する直前にもゲートでパスポートを提示し、レーダーを用いたボディチェックおよび手荷物検査が行われました。手荷物検査にいたっては、なんと財布や女性のポーチの中まで確認するほどの厳しさ……)、空港を離れれば懐かしいさわやかな風と光、そして美しい自然が出迎えてくれたのです。

きらきらひかる海や目にしみる真っ青な空。ブルーのカンバスに描かれた、様々な形をした立体感のある白い雲。頂にやわらかな朝日を受けて輝くフアラライ。神々しいまでのサンセット。そよ風に揺れるヤシの葉と、いたるところで咲きみだれる色とりどりの熱帯の花々。赤や黄の鳥たちに黄緑色のゲッコー。そしてそして、人々の穏やかな笑顔。

美しい自然はそのままですが、今回の悲劇が落とした影は島民の表情を曇らせがちです。なにしろ観光業が大打撃を受けているのですから。コナの町を見ても道行く人の数はまばら。ツーリスト相手の飲食店やホテルも経営が苦しく、期間限定でクローズするところもあるようです。ホノルルはさらに深刻な状況に陥っているようで、閑散とした様子が日本のテレビでも流されたと聞きました。

 観光客を取り戻すべくハワイ使節団が日本に飛びましたね。はたしてその成果やいかに? 先日、成田―ハワイ線の乗客数が過去最低の2人(!)を記録してしまったそうです。乗客よりクルーの人数のほうが多いということに……。

 ハワイ旅行に二の足を踏む友人がいたら、私は迷わず勧めるでしょう。厳戒態勢の空港さえ抜ければ、ビーチもゴルフ場もすいているし、自然や気候は相変わらず穏やか。日本よりよほど静かでリラックスできるはずです。こういう時勢だからこそ、恐れや不安を手放し、平常心で自分の責任を果たして、楽しむときは思いきり楽しむ。そういう生活をしていきたいと私は思うのです。

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